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[ハピスノ講座]ファミリースキーは子供の心身の成長を促し親子の絆を深める!“雪育”という考え方

ハピスノ編集長●竹川紀人 2021.01.12
ファミリースキー&スノーボードは、子供の心とカラダの成長を促し、親子の絆を深める効果もあると考えられています。これは“雪育”という考え方です。

今回はそんなファミリースキーの魅力再発見! コロナ禍ではありますが、たとえ、今シーズンのスキー旅行を諦めたとしても、必ず来季には戻ってきてほしい、そんな切なる願いを込めて、“雪育”という視点からファミリースキーの魅力をご紹介します。
  • ファミリースキー&スノーボードはコロナなんかに絶対負けない!

    今シーズンはコロナで始まり災害級の大雪、そして、緊急事態宣言…。ファミリースキーを思う存分、楽しめる環境からほど遠い状態であることは否めません。

    ファミリースキーを楽しめる期間なんて、ほんの少し。スポーツであることから、子供が小学生になってから、と考える親御さんは多いですし、さらに、5年生や6年生になると、習い事や塾などで、親より子供の方が休みを取りづらくなってしまう始末。

    最大公約数的には、チャンスはたった4シーズンということになるわけですが、昨季の少雪もあり、今シーズンで、その半分が奪われてしまっている状況なんです。

    でも、コロナになんか負けて、この素敵なレジャーを完璧に断念してしまう家族が増えることだけは絶対に避けたい。そんな思いで、今回は“雪育”という視点から、ファミリースキーの魅力をご紹介します。“雪育”的に考えると、ファミリースキーはただのレジャーではなくなるのです。

  • ファミリースキーは子供の「自律性の発達」に好影響

    「食育」とか「旅育」とかという言葉は聞いたことがあっても、“雪育”は初耳、という方も多いのではないでしょうか? “雪育”とは、ひと言で言い表すなら「スキー&スノーボードや雪遊びが子供の様々な成長を促進する」という考え方。児童心理を専門領域とする、東京成徳大学応用心理学部 石崎一記教授によれば、「スキー場での非日常体験が子供に及ぼす影響はとても大きい」そうです。

    たとえば、スキー&スノーボードの滑走シーン。「人がいっぱいいて危ないから止まろう」とか「広いバーンだから加速しても大丈夫」とか、常に自分の意志で考えて行動します。

    また、「スピードを出しすぎて怖くて転んじゃった。どうしたら転ばないで済む?」とか、「スキーの先端がどうしても重なっちゃう。何に気をつければいいの?」とか、できないことに対する試行錯誤も生まれます。そして、その試行錯誤を重ねることで課題をクリアし、思い通りの滑りができたときの達成感は計り知れません。

    石崎教授いわく、自分の意志で行動する「自己決定」と、試行錯誤してクリアできたときの達成感、言い換えると、自分はできるという「有能感」。この「自己決定」と「有能感」は、子供の「自律性の発達」に高い影響を及ぼすそうです。

    スキーやスノーボードは「自己決定」と「有能感」を感じる機会がとても多いスポーツであり、その効果は、他の自然体験に勝るとも劣らないものと考えられています。

  • 親子の絆を永遠のものとしてくれる“魔法のレジャー”

    一般的な親子旅行は子供が小学生まで、という家族が大半を占めます。中学生になると、部活や勉強が忙しくて、また、とくに男の子は親と一緒を恥ずかしがる傾向が強くなり、パタッと旅行に行かなくなりがちです。

    一方で、子供だけで行けないレジャーだから、という理由からかもしれませんが、中学生になっても高校生になっても、スキーだけは毎年行くという家族は多く、その確率はファミリースキー&スノーボードの経験年数に比例すると言えそうです。

    中高生になれば、さすがにキッズパークで嬉々として遊ぶ、ということは少なくなります。となると、スキー&スノーボード自体に強い魅力を感じていることが条件。つまり、ある程度、滑れる必要があるわけです。ファミリースキーのチャンスは最大公約数的には4シーズンと前述しましたが、その枠を超えると、その経験年数は10シーズンを超え、果ては三世代スキーにつながるわけです。

    スマホやゲームの普及で、家族の会話が少なくなっていると言われる昨今。親子の絆を永遠のものとしてくれるレジャー、ファミリースキー&スノーボードって、本当に素敵だと思いませんか?

  • スキー場の感染症対策はかなりハイレベルの仕上がり

    ファミリースキー&スノーボードの“雪育”視点からの魅力、ご理解いただけましたか? まだまだいろんな魅力はあると思いますが、今回は“雪育”をテーマに、子供の成長と家族の絆という観点からご紹介させていただきました。

    ファミリースキーの魅力は十人十色。また、別の機会に、違った視点の魅力をご紹介できたらと考えています。

    なお、たった4シーズンしかないチャンスの半分を棒に振っていると前述しましたが、だからといって、今シーズン、コロナ禍でも気にせず、スキー場に行きましょう!というお話ではありません。

    ただ、多くのスキー場はしっかりと感染症予防対策をしています。その対策は、素人目ではありますが、かなりのハイレベル。あとは、ご家族の判断で、来ていただくとなれば、マスクなどの対策をしっかりしていただいて。

    そして、今シーズンは行かないと判断された方へ。来季は、必ず、安心してスキー&スノーボードを楽しめるシーズンがやってきます。1年、もしくは2年、ブランクが生まれてしまうかもしれませんが、ちょっと腰は重くなってしまうと思いますが、来年、必ず戻ってきてください。

    ファミリースキーの魅力はコロナに負けるようなものでは、決してありません。そのまま止めてしまうようなことだけはないよう、切にお願いいたします。

ハピスノ編集長●竹川紀人
埼玉県出身。20数年にわたり、スキー&スノーボード関連メディアに携わる。なかでも、ファミリースキー&スノーボードの普及・啓発を目指し、ファミスキ応援委員会「ファミスキ.jp」を立ち上げたり、「ぴあ こどもと遊ぼう冬」のディレクションを担当するなど、各種メディアの企画立案も。「ハピスノ」は3年前に立ち上げ。これまでに取材したスキー場数は200を超え、ファミリー対象の雪上イベントも多数開催。