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“春スキー”ゲレンデの選び方&ハピスノ編集部厳選“春スキー”ゲレンデ16選|ハピスノ講座

ハピスノ編集長●竹川紀人 2023.03.14
3月に入り暖かい日が続いていますが、こんなシーズンほど、“春スキー”ゲレンデの選び方は重要です。快適なスキー&スノーボードを満喫するために、ゲレンデの標高だったり、向きだったり、もちろん、春スキーシーズンならではの割引だったり。

今回は、そんなハウツー情報とあわせて、ハピスノ編集部厳選! 春スキーにおすすめの16スキー場をご紹介していきます。
INDEX
  • "寒さ"ストレスのないこの時期こそ、ファミリースキーに最適

    桜前線と花粉症の情報がテレビやネットニュースを席捲しはじめると、ウインターシーズンは終了…。

    そんな風に考えるパパ・ママは多いようですが、ファミリースキーにとっては、じつはこれからがいい季節。ぽかぽか陽気なら、小さな子や初体験の子に弊害となりがちな"寒さ"というストレスを考えなくてもいい。これは大きなメリットとなりえます。

    ただし、今シーズンは例年以上に暖かいので、慎重にゲレンデを選びたいところ。ということで、おすすめの春スキーゲレンデをご紹介する前に、“春スキー”ゲレンデの選び方を伝授します!

  • "春スキー"ゲレンデはアクセスよりも"標高"に重きを置いて選ぶべし

    春スキーといえども、いい雪で滑りたいですよね。この時期、「ストップ雪」とか「妖怪板つかみ」なんて呼ばれる、スキーやスノーボードが走らない、滑りづらい雪が出現しがち。この雪にあわせたワックスを塗るという上級者向けの対処法もありますが、そもそも、滑りやすい雪質のスキー場を選びたいところです。

    そこで、まずチェックしたいのはゲレンデの標高。一般的に標高が高ければ、気温も低く、締まった雪で滑ることが可能です。緯度・経度なども絡むため、一概に何m以上とは言えませんが、初心者が一緒であれば、とくに、ゲレンデベースの標高をチェックしましょう。

    ちなみに、ハピスノwebならすべてのスキー場ページに写真のようなコース概要を表記しているので、標高は一目瞭然! 写真は「丸沼高原スキー場」(群馬 片品村)のデータ部ですが、ベース標高1,400m、トップ標高2,000m。まさに、春スキーに最適な環境といえます。

    また、ハピスノ編集部ではスキー場を選ぶ際のポイントとして"好アクセス"をあげていますが、春時期は一般道が凍結することは多くはないですし、標高に重きを置いて選択することをおすすめします。

  • "春スキー"は北向き斜面のコースが多彩なスキー場を選ぶべし

    スキー場の向きも重要です。北向きの斜面が多いゲレンデなら、日に当たる時間も短く、いい雪が残っている可能性が高い。午前中は日がほとんど当たらないなんてコースがあれば、爽快なクルージングだって可能です。

    写真は「タングラムスキーサーカス」(長野 信濃町)のメインバーン「ハートランドライン」。北西斜面に広がるゲレンデで、太陽のある向きに尾根があるので、春でも午前中は影となりやすく、きれいに圧雪されたコースを爽快に滑走できると人気を博しています。

    さらに、スキー場の公式ホームページ等で積雪量を調べたり、ライブカメラで、まさにいまの様子もチェックしておくといいでしょう。

    最後に、やっぱりお得に滑りたい! ということで、「春割」など、この時期、リフト券価格が安くなっているスキー場もありますので、そのあたりのチェックも忘れずに。

    次からは、ハピスノ編集部激オシ!"春スキー"ゲレンデ16選のご紹介です。

    春スキーにおすすめのスキー場
  • [5月21日まで営業]かぐらスキー場|標高差1,200m超えで良質な雪

    ベースと山頂の標高差はなんと! 1,225mを誇る「かぐらスキー場」。標高が100m上がると気温は0.6度ほど下がるといわれているので、7度以上も違えば、山頂エリアの雪質のよさは推して知るべし。

    しかも、全32コース、最長滑走距離は6,000m。総滑走面積169haという圧倒的なスケールも魅力的。ゴールデンウィーク以降も滑れる、首都圏からもっとも近いスキー場は要チェックです。

    かぐらスキー場_公式サイト かぐらスキー場_ハピスノガイド
  • [5月14日まで営業] ロッテアライリゾート|圧倒的な積雪量を満喫

    日本を代表する積雪量を誇り、5月14日までという超ロングシーズン営業の「ロッテアライリゾート」。ベース標高は320mと低めですが、山頂は1,280m。標高差はなんと960mもあるビッグゲレンデで、当然、山頂付近の雪質のよさには定評があります。

    3月20日からはスプリングシーズン料金で、エコノミーリフト券(19~50歳)は通常料金6,000円が4,500円に。でっかく滑るならおすすめです。

    ロッテアライリゾート_公式サイト ロッテアライリゾート_ハピスノガイド
  • [5月7日まで営業] たんばらスキーパーク|春スキーの聖地を滑る

    ファミリースキー&春スキーのメッカといえば、首都圏から約2時間という抜群アクセスながら、ゲレンデベースの標高で1,250mもある「たんばらスキーパーク」。この近さで、ゴールデンウィークまで滑走可能というシーズンの長さは魅力的です。

    また、春スキー時期は滑走エリアが縮小しがちですが、たんばらはリフトを2本動かせば全山滑走可能という抜群の機動力。GWまで、ほぼすべてのコースを滑ることができる点も人気の秘訣となっています。

    たんばらスキーパーク_公式サイト たんばらスキーパーク_ハピスノガイド
  • [5月7日まで営業] 丸沼高原スキー場|キッズエリアも標高1,400m

    山頂2,000mという標高の高さで、春シーズンも多くのスキーヤー&スノーボーダーが訪れる「丸沼高原スキー場」。山頂からのロングクルージングはゴールデンウィークまで爽快です!

    一方で、ファミリー向けコンテンツはゲレンデベースにあることが多く、雪質が心配なところですが、そこはご安心ください。丸沼高原ならベースでもなんと! 1,400m。春まで良質な雪で遊ぶことができると高い評価を得ているんです。

    丸沼高原スキー場_公式サイト 丸沼高原スキー場_ハピスノガイド
  • [5月7日まで営業]志賀高原 焼額山スキー場|ベースで標高1,500m

    ベース標高は圧巻の1,500m! シーズンを通じて雪質のよさには定評のある志賀高原のスキー場のなかでも、春スキーの滑りごたえは群を抜く「志賀高原 焼額山スキー場」。

    ファミリーにおすすめはキッズパーク「ファミリースノーパーク」。営業期間は3月19日(日)までですが、今シーズンから大人も子供も入場無料。スノーエスカレーター完備で入場無料という数少ないキッズパークのひとつは注目です。

    志賀高原 焼額山スキー場_公式サイト 志賀高原 焼額山スキー場_ハピスノガイド
  • [5月7日まで営業]富良野スキー場|富良野ゾーンはGWまで!

    新富良野プリンスホテルをベースとする富良野ZONEと、ゴンドラ1本で山頂まで行ける北の峰ZONE、2つのピークを有する「富良野スキー場」。3月22日からは富良野ZONEのみの営業ですが、GWまで滑走できます。

    中級以上のファミリーは富良野ロープウェーで山頂エリアへ。ダウンヒル第3ロマンスリフト回しで、景観のいいE1コースの良質な雪を狙うのがおすすめです。

    富良野スキー場_公式サイト 富良野スキー場_ハピスノガイド
  • [4月9日まで営業] 苗場スキー場|小学生以下リフト無料は要チェック

    山頂標高1,789mを誇る「苗場スキー場」。お隣に、5月中旬まで営業するかぐらスキー場があるため、春スキーとしての注目度は控え気味ですが、じつは、この時期の雪質のよさには定評があります。

    さらに、プリンススノーリゾート系共通のキャンペーン「キッズフリープログラム」で小学生以下がリフト無料だったり、チュービングやスノートレインが人気の「わくわくファミリースノーランド」など、充実のアクティビティがあったり。春スキーシーズンも、キッズ&ファミリーに自信を持っておすすめできるスキー場のひとつなんです。

    苗場スキー場_公式サイト 苗場スキー場_ハピスノガイド
  • [4月2日まで営業]石打丸山スキー場|新テラスで絶景!春スキー

    関越道 塩沢石打ICから約3kmとアクセス良好な「石打丸山スキー場」。魚沼平野を一望する新展望テラス「ザ・ヴェランダ石打丸山」で注目を集めるスノーリゾートです。

    雪質のいい午前中は236ha、全23コースという広大なゲレンデを滑り倒し、午後にはザ・ヴェランダ石打丸山のドームテントやテラスでまったりするもよし。スノーアクティビティを満喫するもよし。ぽかぽか陽気の春スキーを満喫してはいかがですか?

    石打丸山スキー場_公式サイト 石打丸山スキー場_ハピスノガイド
  • [4月2日まで営業] 舞子スノーリゾート|奥添地エリアで快適滑走

    新潟の湯沢・塩沢地区は豪雪地帯の反面、標高が低いエリアとしても知られています。そんななかで、「舞子スノーリゾート」(新潟 南魚沼市)はゴンドラ1本で別世界! 標高900m超えの奥添地エリアへひとっ飛び。このエリアだけでも8本ものコースがあるので、十二分に楽しめます。

    オールインワンの日帰りスキーセンターも要チェック。駐車場は目の前で、リフト券売場やレンタル、レストラン、さらには温泉まで。ゴンドラ駅舎も兼ねるので、ゴンドラ乗車も楽々。とにかく移動が少なくて済むのは子供連れにはありがたい限りです。

    舞子スノーリゾート_公式サイト 舞子スノーリゾート_ハピスノガイド
  • [4月2日まで営業] 軽井沢プリンスホテル|春の陽気の爽快スキー

    「軽井沢プリンスホテルスキー場」(長野 軽井沢町)といえば、晴天率の高さがファミリースキー層にうってつけ。もちろん、春も晴れ確率は高く、ぽかぽか陽気のなか、快適で爽快なスキー&スノボを堪能することができます。

    JR北陸新幹線 軽井沢駅目の前で、上信越道 碓氷軽井沢ICからは平常時約14分。電車派にもクルマ派にもアクセス容易。スキー&スノボデビュー層など、お手軽な春スキーを堪能したい方には最適なスノーリゾートといえそうです。

    軽井沢プリンスホテルスキー場_公式サイト 軽井沢プリンスホテルスキー場_ハピスノガイド
  • [4月2日まで営業] 斑尾高原スキー場|豪雪地帯ゆえ春も快適

    日本を代表するツリーランのメッカ「斑尾高原スキー場」。豪雪地帯としても知られるこのエリアは、当然、春でも雪たっぷり。しかも、ゲレンデは北東向きのため、締まった雪で滑ることができると評判です。

    そのツリーランコースも、一部を除いてまだまだ滑走可能! 滑れる親子向けの「ファミリーアドベンチャーコース」もラビット・カモシカ・ベアー、3コースともにOPEN。この時期、パウダーを当てるのは難しいと思いますが、アトラクション要素の強いツリーラン、ぜひ挑戦してみてください。

    斑尾高原スキー場_公式サイト 斑尾高原スキー場_ハピスノガイド
  • [4月2日まで営業] タングラム斑尾|"雪の遊園地"フル稼働中

    元祖"雪の遊園地"「タングラムスキーサーカス」は、アトラクションの充実度で人気のスノーリゾート。春シーズンも、さすが元祖! アトラクション関係を運休するスキー場が多いなか、キッズパークもスノーラフティングも絶賛営業中です。

    また、ゲレンデは北西斜面に位置するため、とくに午前中は春シーズンとは思えないくらい締まった雪で滑走可能。おすすめは、午前中はスキー&スノボ。緩んできたら、キッズパークやアトラクションを堪能。春スキーのタングラムを満喫する鉄板ルーティーンです。

    タングラムスキーサーカス_公式サイト タングラムスキーサーカス_ハピスノガイド
  • [4月2日まで営業] サンメドウズ清里|標高1,600m超えで春も快適

    「サンメドウズ清里スキー場」はゲレンデベースで標高1,600m、山頂にいたっては1,900m。しかも、清里は避暑地としても知られている通り、1年を通じて気温が低いことでも有名。まさに、春スキーに最適なスキー場なんです。

    写真のように、富士山を望む絶景も素敵! のひと言。富士山観光も兼ねて、シーズン最後のスキー&スノボにでかけてみませんか?

    サンメドウズ清里スキー場_公式サイト サンメドウズ清里スキー場_ハピスノガイド
  • [4月2日まで営業] ハンターマウンテン塩原|春の雪質は関東圏随一

    山頂標高1,638m、ベースでも1,100m超えの「ハンターマウンテン塩原」。加えて、最新の人工降雪機のおかげで、春スキーの雪質のよさは関東エリア随一を誇ります。

    首都圏から約2時間半とアクセス良好にもかかわらず、全12コース、最長滑走距離3,000mのビッグスケールも魅力的。ふわふわ遊具やチュービングコース、ジップラインが人気のキッズパークも見逃せません!

    ハンターマウンテン塩原_公式サイト ハンターマウンテン塩原_ハピスノガイド
  • [4月2日まで営業] ルスツリゾート|春でもビッグスケールを滑りたい

    国内トップクラスのビッグスケールを誇る「ルスツリゾート」。春スキーシーズンも例年、最奥のMt.イゾラまで滑れるとあって、春でもでっかいゲレンデを滑りたい! という層に絶大な人気を得ています。

    その一方で、ウエストMt.の「ファミリーコース」や「ホワイトラバーコース」など、初心者やキッズ向けの幅広緩斜面も多彩。春でもあらゆる層にマッチする遊び方を提案できるのが、ルスツリゾートの最大の強みかもしれません。

    ルスツリゾート_公式サイト ルスツリゾート_ハピスノガイド
  • [4月2日まで営業] スキージャム勝山|西日本最大級を滑る

    「スキージャム勝山」といえば、最長滑走距離5,800mを誇る西日本最大級のスキー場。ゲレンデは「バラエティー」「ファンタジー」「イリュージョン」の3サイトで構成されています。

    標高差が710mもある点は要チェック。ベースで雪が緩んできたなと感じたら、リフトを乗り継いで、最奥サイトの「イリュージョン」へ。春スキーでも1日中、爽快なクルージングを楽しむことができると評判です。

    スキージャム勝山_公式サイト スキージャム勝山_ハピスノガイド
ハピスノ編集長●竹川紀人
埼玉県出身。30年近く、スキー&スノーボード関連メディアに携わる。なかでも、ファミリースキー&スノーボードの普及・啓発を目指し、ファミスキ応援委員会「ファミスキ.jp」を立ち上げたり、「ぴあ こどもと遊ぼう冬」のディレクションを担当するなど、各種メディアの企画立案も。「ハピスノ」は6年前に立ち上げ。これまでに取材したスキー場数は200を超え、ファミリー対象の雪上イベントも多数開催。