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NEXCO東日本「ウィンターパス」で高速料金を抑えてお得にスキー&スノボ旅|ハピスノ講座

ハピスノ編集長●竹川紀人 2024.12.14
スキー&スノボ旅の費用で、スキー場近隣の方でもない限り、どうしても大きな負担となるのが交通費。クルマならガソリン代と高速料金ですが、この高速料金が安くなるサービスがあるってご存じですか?

今回はそんなサービスのひとつ、NEXCO東日本のドラ割「ウィンターパス2025」を利用して、実際にどれだけお得に行けるのか、徹底検証してみました。
  • まずは「ウィンターパス」を理解しよう

    ハピスノ編集部では、このお得なサービス、NEXCO東日本のドラ割「ウィンターパス」を多くの読者に紹介してきましたが、よく言われるのは「わかりにくい」のひと言…。

    そうなんです。個々人で出発ICも到着ICも違いますし、しかも、休日割引や深夜割引といった別のETC割引もあるから一律の料金比較表の作成が難しく、だから、わかりにくいんです。

    ですが、お得であることは間違いありませんし、調べるポイントさえ押さえれば、じつは明快! 今回はその手順をご紹介します。

    調べたいのは、NEXCO東日本のドラ割「ウィンターパス」を利用すると、実際、どれだけお得なのかですよね。その手順はたったの3つ。NEXCO東日本公式サイト「ドラぷら」と「ウィンターパス」公式サイトで完結可能です。

    【手順①】
    ドラぷらの「高速料金・ルート検索」で出発ICと到着ICを入力し、高速料金を確認します。この際、走行する日時を入力すると、休日割引や深夜割引の対象だった場合、「ETC料金」「ETC2.0料金」として割引料金が確認できます。
    【手順②】
    ウィンターパスの公式サイトにて該当する「ウィンターパス料金」を確認します。
    【手順③】
    手順②で調べた「ウィンターパス料金」と手順①で調べた高速料金とを比較すれば、どれだけお得か一目瞭然です。

    次からは具体例でご説明したいと思います。

    ドラぷら 高速料金・ルート検索_詳細情報 ウィンターパス2025_詳細情報
  • 三郷IC⇔舞子なら最大7,720円もお得!

    今回はハピスノ読者にも人気の「舞子スノーリゾート」(新潟 南魚沼市)を例に挙げてご紹介します。

    目的地(到着)ICは舞子スノーリゾート最寄りの関越道 塩沢石打IC。出発ICは仮に常磐道 三郷ICとします。クルマはETC搭載の普通車で、「平日」と休日割引が適用される「土日祝」のそれぞれで計算。

    その結果は、下記の表となります。

    こうなれば、一目瞭然ですよね。「平日」利用ならなんと! 7,720円もお得。ETC2.0対応車でも7,580円の割引となります。

    一方、「土日祝」利用の場合でも、差額は4,060円(ETC2.0対応車も同額)。

    ハピスノ編集部が「ウィンターパスはお得!」と言い続ける理由がわかっていただけましたでしょうか。

    ウィンターパス2025_詳細情報
  • 発着エリア&目的地エリアと他のETC割

    じつは、"ウィンターパスがわかりにくい”と言われる理由のひとつは「発着エリア」と「目的地エリア」の設定なんです。

    上記の表を見ていただくとわかりやすいかと思いますが、圏央道最奥の下総ICを利用しても、関越道の三芳スマートICを利用しても、ウィンターパス料金としては「首都圏発着エリア」の適用となり同額。

    一方の「目的地エリア」についても、関越道の沼田IC利用でも六日町IC利用でも、同じく同額。

    「圏央道下総IC~関越道 六日町IC」でも「関越道 三芳スマートIC~沼田IC」でも、ウィンターパス料金は同額。つまり、高速道路の走行距離が長ければ長いほど、割引額が大きくなるんです。

    そして、ここがいちばんの問題。じつは、走行距離が短いと、ETC休日割引や深夜割引の方が安いというケースもあるんです。

    そんな逆転現象はほんの一部ですが、やっぱり事前の確認作業は欠かせませんね。

    自宅最寄りのICとスキー場最寄りのIC、さらには利用日が平日か土日祝か、普通車か軽自動車かなどを事前に調べて、「ドラぷら」サイトで損得をしっかり把握したうえで利用するようにしましょう。

    ウィンターパス2025_詳細情報
  • 「ウィンターパス」は全19プラン

    今回は舞子スノーリゾートのケーススタディとして、首都圏発着エリアの「湯沢・沼田・水上プラン」を例に挙げましたが、そのほかにも多彩なプランが用意されています。

    上記表の通り、首都圏発着は「湯沢・沼田・水上」「白馬・志賀・妙高」「菅平・軽井沢」「蔵王」「猪苗代・磐梯」「那須・塩原」の6プラン。

    川越-花園発着は「湯沢・沼田・水上」「白馬・志賀・妙高」「菅平・軽井沢」の3プラン、岩槻-羽生発着は「蔵王」「猪苗代・磐梯」「那須・塩原」の3プラン、水戸発着は「猪苗代・磐梯プラン」の1プラン。

    仙台発着は「安比・八幡平・雫石・田沢湖」「夏油」「猪苗代・磐梯」の3プラン、新潟発着は「湯沢」「白馬・志賀・妙高」「猪苗代・磐梯」の3プランで、トータル発着地6エリア・目的地8エリアの計19プランとなっています。

    利用方法もいたって簡単。「ドラぷら」サイトから事前申込をして、当日、登録したETCカードで走行するだけ。

    注意点としては、発着エリア→目的地エリア→発着エリアの利用が必須で、その逆はNGとなります。

    ウィンターパス2025_詳細情報
  • 「ウィンターパス2025セットプラン」とは?

    ここまではウィンターパスの通常プランをご紹介してきましたが、もうひとつ、おすすめしたいのがリフト券や宿泊がセットになった「ウィンターパス2025セットプラン」です。

    通常プランとの違いは、リフト券・食事券や宿泊がセットになっていて、かつ、周遊プランだということ。

    周遊プランというのはそのエリア内、かつ期間内であれば、どこでも、何度でも、乗り降りできるから、スキー場を梯子したり、初日スキー・2日目観光といった“スキー+α”の旅にも最適です。

    また、通常プランは最大3日間使用できますが、セットプランは最大2日間(ともに、1日のみの利用も可)。2泊3日の旅には使えない反面、料金はリーズナブルになっており、日帰りや1泊2日の旅にはお得感があります。

    なお、特別プランであるがゆえに、セットで購入できるのは、1スキー場のリフト券のみ。2日目、違うスキー場で滑る場合は、ハピスノのクーポンを利用するなど、割引サービスは探しましょう。

    ドラ割 ウィンターパス(セットプラン)_詳細情報
  • リフト券や宿泊のパック券だからお得!

    ここからは具体例です。初日は「ムイカスノーリゾート」(新潟 南魚沼市)で滑り、宿泊は「舞子高原ホテル」へ。2日目は「舞子スノーリゾート」(新潟 南魚沼市)で遊ぶという1泊2日の旅を例に、料金を算出してみました。

    エリア内乗り降り自由な周遊プランなので、関越道 渋川伊香保ICで降りて「伊香保温泉」まで足を伸ばしたり、渋滞回避で関越道 花園ICで降りたり、そんな使い方もできますが、今回は圏央道 白岡菖蒲IC往復としています。

    ハピスノ編集部の事務所から最寄りICは圏央道の幸手ICですが、関越道に向かうには周遊エリア外なので、ちょっとだけがんばって一般道を走り、圏央道 白岡菖蒲ICを利用します。

    高速道路利用は、まずはムイカスノーリゾートに向かうべく、①圏央道 白岡菖蒲IC⇒関越道 六日町IC、続いて、ムイカスノーリゾートから舞子高原ホテルへの移動で、②関越道 六日町IC⇒関越道 塩沢石打IC。そして、最後は帰りの③関越道 塩沢石打IC⇒圏央道 白岡菖蒲IC。

    普段ならムイカスノーリゾートと舞子スノーリゾート間は下道で移動することが多いのですが、料金は変わらないので、高速道路利用。時間は15分くらいの短縮となります。

    結果は…。上記の表を見ていただくと一目瞭然ですが、なんと、2,310円~6,080円もお得という結果に。これは使わないわけにはいかないですね!

    ドラ割 ウィンターパス(セットプラン)_詳細情報
  • 「ウィンターパス」を有効活用しよう!

    ドラ割「ウィンターパス」の通常プランとセットプランをご紹介してきましたが、お得はそれだけじゃないんです! ウィンターパス利用者は対象施設で、申込完了メールから表示できる「優待特典券画面」もしくは「優待特典券を印刷したもの」を提示すると、各種割引等のサービスを受けることができます。

    リフト券の割引や温泉入浴、お土産、お食事…。様々な割引クーポンがラインナップされているので、事前チェックを忘れずに!

    そのほかにも、アンケートに答えると来シーズンのリフト券が当たるキャンペーンも。お得なサービスは最大限に活用しましょう。

    たしかに、実際の割引額を調べるのにちょっと時間はかかりますが、それでもその見返りはかなり大きいので、ぜひ、有効活用してみてください。

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    【利用期間】
    ■通常プラン
    2024年12月2日~25日・2025年1月6日~4月7日のうち、連続する最大3日間(日帰り利用可)
    ■セットプラン
    2024年12月2日~2025年4月7日 ※利用可能日・予約開始日は各施設により異なる
    【お問い合わせ】
    NEXCO東日本お客さまセンター(ナビダイヤル)0570-024-024
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ハピスノ編集長●竹川紀人
埼玉県出身。30年近く、スキー&スノーボード関連メディアに携わる。なかでも、ファミリースキー&スノーボードの普及・啓発を目指し、ファミスキ応援委員会「ファミスキ.jp」を立ち上げたり、「ぴあ こどもと遊ぼう冬」のディレクションを担当するなど、各種メディアの企画立案も。「ハピスノ」は6年前に立ち上げ。これまでに取材したスキー場数は200を超え、ファミリー対象の雪上イベントも多数開催。