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“雪育”とは?ファミリースキーは子供の心身の成長を促し親子の絆を深める!|ハピスノ講座

ハピスノ編集長●竹川紀人 2023.11.23
ファミリースキー&スノーボードは子供の心とカラダの成長を促し、親子の絆を深める効果もあると考えられています。これは“雪育”という考え方です。

今回はそんな親子スキー&スノーボードの魅力再発見!東京成徳大学応用心理学部の石崎一記教授に学術的なお話もお伺いしながら、ファミリースキー&スノーボードの魅力を“雪育”という視点でご紹介していきます。
  • 親子スキーはコロナなんかに負けない!

    2020年初頭にコロナに見舞われ、はや4年が過ぎようとしています。その間、旅行が悪者のように捉えられた時期もありましたが、その機運はほぼ完全に落ち着きましたね。

    スキー&スノーボードは“三密回避”の筆頭株。全国的な流れとは一線を画し、一昨シーズンあたりから多くの家族がスノーリゾートに戻ってきた実感はありました。

    ですが、我慢している親子が多かったのは間違いありませんし、そして、ファミリースキー未経験の家族の参加が少なかったことも、間違いありません。

    じつは、ファミリースキーを始める時期のボリュームゾーンって、ホント短いんです。

    スポーツであることから、子供が小学生になってから、と考える親御さんは多いですし、5~6年生になると、習い事や塾などで、親より子供の方が休みを取りづらくなってしまう始末。

    最大公約数的には、チャンスはたった4シーズンということになるわけですが、コロナの4年間に小学生だった子たちにとっては、そのかなりの部分を奪われてしまっている状況なんです。

    でも、コロナになんか負けて、この素敵なレジャーを完璧に断念してしまう家族が増えることだけは絶対に避けたい。そんな思いで、今回は“雪育”という視点から、ファミリースキーの魅力をご紹介します。

    “雪育”的に考えると、ファミリースキーはただのスポーツやレジャーではなくなるのです。

  • 子供の「自律性の発達」に好影響あり

    「食育」とか「旅育」とかという言葉は聞いたことがあっても、“雪育”は初耳、という方も多いのではないでしょうか?

    “雪育”とは、ひと言で言い表すなら「スキー&スノーボードや雪遊びが子供の様々な成長を促進する」という考え方。児童心理を専門領域とする、東京成徳大学応用心理学部の石崎一記教授によれば、「スキー場での非日常体験が子供に及ぼす影響はとても大きい」そうです。

    たとえば、スキー&スノーボードの滑走シーン。「人がいっぱいいて危ないから止まろう」とか「広いバーンだから加速しても大丈夫」とか、常に自分の意志で考えて行動します。

    また、「スピードを出しすぎて怖くて転んじゃった。どうしたら転ばないで済む?」とか、「スキーの先端がどうしても重なっちゃう。何に気をつければいいの?」とか、できないことに対する試行錯誤も生まれます。

    その試行錯誤を重ねることで課題をクリアし、思い通りの滑りができたときの達成感は計り知れません。

    石崎教授いわく、自分の意志で行動する「自己決定」と、試行錯誤してクリアできたときの達成感、言い換えると、自分はできるという「有能感」。この「自己決定」と「有能感」は、子供の「自律性の発達」に高い影響を及ぼすそうです。

    スキーやスノーボードは「自己決定」と「有能感」を感じる機会がとても多いスポーツであり、その効果は、他の自然体験に勝るとも劣らないものと考えられています。

  • “魔法のレジャー”が親子の絆を永遠に

    一般的な親子旅行は子供が小学生まで、という家族が大半を占めます。中学生になると、部活や勉強が忙しくて、また、とくに男の子は親と一緒を恥ずかしがる傾向が強くなり、パタッと旅行に行かなくなりがちです。

    一方で、子供だけで行けないレジャーだから、という理由からかもしれませんが、中学生になっても高校生になっても、スキーだけは毎年行くという家族は多く、その確率はファミリースキー&スノーボードの経験年数に比例するといえそうです。

    中高生になれば、さすがにキッズパークで嬉々として遊ぶ、ということは少なくなります。となると、スキー&スノーボード自体に強い魅力を感じていることが条件。

    つまり、ある程度、滑れる必要があるわけです。ファミリースキーのチャンスは最大公約数的には4シーズンと前述しましたが、その枠を超えると、その経験年数は10シーズンを超え、果ては三世代スキーにつながるわけです。

    スマホやゲームの普及で、家族の会話が少なくなっていると言われる昨今。親子の絆を永遠のものとしてくれるレジャー、ファミリースキー&スノーボードって、本当に素敵だと思いませんか?

  • ファミリースキー&スノーボードの“雪育”視点からの魅力、ご理解いただけましたか?まだまだいろんな魅力はあると思いますが、今回は“雪育”をテーマに、子供の成長と家族の絆という観点からご紹介させていただきました。

    ファミリースキーの魅力は十人十色。また、別の機会に、違った視点の魅力をご紹介できたらと考えています。

    この冬は、子供の心身の成長を促し、親子の絆を深めるファミリースキーの魅力、“雪育”を体感しに、ぜひ、スノーリゾートにおでかけください。

ハピスノ編集長●竹川紀人
埼玉県出身。30年近く、スキー&スノーボード関連メディアに携わる。なかでも、ファミリースキー&スノーボードの普及・啓発を目指し、ファミスキ応援委員会「ファミスキ.jp」を立ち上げたり、「ぴあ こどもと遊ぼう冬」のディレクションを担当するなど、各種メディアの企画立案も。「ハピスノ」は6年前に立ち上げ。これまでに取材したスキー場数は200を超え、ファミリー対象の雪上イベントも多数開催。