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“この冬、ニットからメットへ。”母娘のはじめてのヘルメット選び|ハピスノ応援団レポート_2024/25

ハピスノ編集部●松井英子 2025.02.13
「子供用のヘルメットって、どう選んだらいいんだろう?」

スノーボードデビューを控え、ヘルメットの必要性を感じていたハピスノ応援団員の高田なぎささん。子供を守る重要なアイテムだからプロにアドバイスを頂戴しながら選ぶのがいちばん! ということで、小学生のまりなちゃんと一緒に、ムラサキスポーツ 川場スキー場店を訪れました。

今回は“母娘のはじめてのヘルメット選び”を徹底レポートしていきます。
  • 子供用ヘルメットの選び方がわからない

    子供が大きくなり、念願の親子スノーボードデビューを考えていた高田さん。用具を揃えるなかで、ハピスノの記事「この冬、ニットからメットへ。」を読み、改めて、ヘルメットの重要性を実感したと言います。

    「結婚前は雪山に入り浸っていて、パーク滑走のときにはヘルメットを被っていましたが、最近のヘルメット事情には疎くて…」

    そこで、ハピスノ編集長に相談。「実際に、店頭で多くの親子と接している専門店のスタッフに聞くのがいちばん」とアドバイスを受け、ムラサキスポーツ 川場スキー場店を訪れることに。

    “この冬、ニットからメットへ。”|ハピスノ講座
  • ヘルメットは必ず試着して決めよう

    ムラサキスポーツ 川場スキー場店で対応してくれたのは店長の林 正久さん。さっそく、スノーボード初心者のまりなちゃんのために、どんなヘルメットを選んだらいいのか相談すると、思わぬ落とし穴があることを教えてくれました。

    「お子さんの場合、サイズ選びがとても重要なんです。成長を見込んで大きめを選ぶ方が多いのですが、それは安全面から絶対におすすめできません。頭を守るものですから、ジャストフィットしていないとズレてしまい、かえって危険なんです」

    林さんは、とくに、子供の場合は必ず試着するようにと強調します。

    「子供は装着感がちょっとでも悪いと、絶対に被らなくなってしまうんです。ここが痛いと言い出したら最後。それがきっかけで、ヘルメットを嫌いになり、最悪の場合は、雪山に行くことも嫌になってしまいます。だからこそ、試着してジャストサイズを選ぶことが大切なんです」

    「実際に、まりなと一緒に何種類か試着してみると、モデルによって重さが大きく違うことに驚きました。手に取って、その差が明確にわかるくらいです」とは高田さん。

    まりなちゃんも、軽量モデルを被った瞬間、「すっごく軽い!」と目を輝かせていました。

  • プロが教える! ヘルメット選びの4ヶ条

    ここからは、林さんが教えてくれた、子供が喜んでヘルメットを被るためのポイント、ヘルメット選びの4ヶ条をご紹介します。

    [1]ジャストサイズを選ぶ
    「成長を見越して大きめを選び、ニット帽で調整しようとする方もいらっしゃいますが、おすすめできません」。ニット帽を被ると、ヘルメットがズレやすくなるだけでなく、着け心地が悪くなってしまうこともあるようです。

    [2]とことん軽量を追求する
    「子供用でも、モデルによって重さはかなり違います。長時間被ることを考えると、軽いヘルメットが絶対おすすめ。実際、軽量モデルは圧倒的に好評です」。試着したまりなちゃんも「すっごく軽い!」と驚いた様子。重さの違いは一目瞭然でした。

    [3]お気に入りのデザインを大切に
    「子供には自分で色やデザインを選ばせることをおすすめします。好きなデザインのヘルメットなら、被るのが楽しみになりますから」。まりなちゃんは迷わず薄いグリーンを選択。黒よりも明るい色のほうが、子供らしい雰囲気で気分も上がるようです。

    [4]世界にひとつだけのヘルメットに
    「お気に入りのステッカーを貼ってあげると、もっと愛着が湧きますよ。自分だけのヘルメットになることで、より被りたくなるんです。カスタマイズする楽しみも加わりますからね」

    子供にとって、ヘルメットは単なる安全のためのアイテムではありません。自分の好みで選び、愛着を持てる“お気に入りアイテム”とすることで、自然と被りたくなる。それが林さんの教えてくれた、子供のヘルメット選びの極意でした。

  • まりなちゃんが選んだヘルメットは?

    数種類の試着を経て、最終的に選んだのはSMITHのユース用ヘルメット。18,000円(税別)と決して安くはありませんが、フィット感と軽さがいいとまりなちゃんの笑顔が物語っています。

    「たしかに、価格は高めですね。でも、これから何シーズンも使うことを考えると、子供が喜んで被ってくれるほうが大切だと思いました」と高田さん。

    価格について相談すると、林さんは「お客様によってそれぞれ考え方が違いますね。滑る頻度が少ない方は安いものを、しっかり続けていきたい方はいいものを選ばれます。目的に合わせて選んでいただければ」とアドバイスをくれました。

    まりなちゃんはママに自慢するように「これ、かっこいい!」と笑顔いっぱい。

    「娘と一緒にスノーボードを楽しむのがわたしの夢なんです。だから、安全面はもちろん、スノーボードを好きになってくれることも大切。こんなに気に入ってくれたなら、少しくらいの予算オーバーにも納得です」と高田さん。

    娘さんのうれしそうな表情に、この選択で間違いなかったと確信できた瞬間でした。

  • まずは、レンタルから始めてみよう

    ヘルメット購入を迷っている方には、まずは、レンタルがおすすめです。意外と知られていませんが、多くのスキー場でヘルメットのレンタルサービスがスタートしているんです。

    しかも、とってもお得なスキー場も。「軽井沢プリンスホテルスキー場」ではスキーorスノーボードのギアを借りると、ヘルメットのレンタルが無料。

    「川場スキー場」と「鹿島槍スキー場ファミリーパーク」では中学生以下無料、「竜王スキーパーク」に至っては年齢問わず、無料でレンタルできちゃいます。

    ヘルメット着用がはじめてという方は、一度、レンタルで試してみてはいかがでしょうか。

  • この冬、ニットからメットへ。_まとめ

    「この冬、ニットからメットへ。」というキャッチフレーズが示すように、スキー&スノーボードでのヘルメット着用は、もはや当たり前になってきました。とくに、子供の場合は、安全に楽しむための必須アイテムといえます。

    ムラサキスポーツ 川場スキー場店の店長 林さんのお話にもあったように、子供用ヘルメットは大人用とは違った選び方のコツがあります。ジャストフィットの重要性はもちろん、子供が喜んで被ってくれる工夫も大切なポイント。まずは、レンタルを試してみるのも、いい選択肢かもしれませんね。

    この冬、お子さんと一緒にヘルメット選びを楽しみながら、安全で楽しいスノーボードデビューを迎えてください。

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    取材協力●ムラサキスポーツ 川場スキー場店
    ■住所:群馬県利根郡川場村村川場高原 スキー場 7F
    ■電話:0278-50-1521
    ■アクセス:[車]関越道 沼田ICから約17km [電車]JR上越線 沼田駅からシャトルバス(ビッグホリデーWEBサイトより要予約)で約50分
    ■営業時間:8:00~17:00
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    ムラサキスポーツ 川場スキー場店
ハピスノ編集部●松井英子
大阪府出身。看護師として働きながらプロスノーボーダーとして10年以上活動。スロープスタイルやフリーライドの大会で多数の受賞歴を持つ。現在は群馬を拠点に、国内外でスノーボードの普及活動を展開。ライター・映像クリエイター・コーチとして、SNSやブログを中心に活動中。ラジオ出演や新聞掲載の経験もあり。