[龍口健太郎さん×ハピスノ編集長]日本中をもっとドカーンと!みんなでスキー場に遊びにいこうぜ
その意気込みをお伺いすると同時に、スキーの魅力や今後のスキー業界を盛り上げる方法について熱く語り合いました。
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スキー業界の盛り上げに貢献を!
[ハピスノ編集長 竹川紀人(以下、竹川)]龍口さんは、なぜ「令和応援団」を設立したんでしょうか?
[龍口健太郎さん(以下、龍口)]僕は法政大学の応援団出身で、東京六大学応援団連盟委員長を務め、在学中から応援のコンサルティングをやっていました。
そんなこともあり、創立されたばかりの東北楽天イーグルスから依頼を受け、公式応援パフォーマーとして選手たちを応援していたんです。じつは、日本初の“プロ野球球団と専属契約をした応援団”なんです。
[竹川]それはすごいですね!
[龍口]それから「応援を通じて日本全体のパワーを高めたい!」と思って、令和元年に「令和応援団」を屋号として活動を始めました。いまはFMヨコハマ「Kiss & Ride」のリポーターの傍ら、スポーツMC、DJなどもやっています。[竹川]ご自身はなにかスポーツをされていたんですか?
[龍口]中学時代は野球、高校時代はバスケをやっていました。でも、大学のときに応援するほうの魅力にとりつかれちゃったんです。
[竹川]私も龍口さんと同じように、日本のスキー業界を応援したいと思い「ハピスノ」というメディアを立ち上げたんです。というのも、全盛期は2000万人弱だったスキー人口が、いまや500万人弱まで減っているんです。
[龍口]えっ、たった4分の1になっているんですか?
[竹川]そうなんです。でも、スキーにはほかのスポーツやレジャーにはない魅力がたくさんある。龍口さんは今後、FMヨコハマの応援団リポーターとして、様々なスキー場の魅力をリポートされる予定だとか。ぜひ、一緒にスキー業界を盛り上げてほしいんです!
[龍口]おぉ~、なるほど!
そうなんです。例年に続き、今年もFMヨコハマをはじめとする4局合同で実施される「リスナー家族招待ツアー」が上越国際スキー場で開催されます。僕もリスナー家族と一緒に、現地からリポートする予定です。
その他のスキー場については未定ですが、シーズン中は僕もできるだけ多くのスキー場に足を運んでリポートをしたいと思っています。
[竹川]わたしは仕事柄、年間100日以上スキー場に行っていてスキー場には詳しいので、よかったら、いろいろなスキー場の魅力をお教えしますよ。
[龍口]ぜひお願いします!僕も全力でリポートさせていただきます! -
初スキーは中学校のスキー合宿
[竹川]龍口さんは、昨シーズンも「リスナー家族招待ツアー」のリポーターとして上越国際スキー場に行っているんですよね。
[龍口]はい。女の子1人、男の子3人、計4人のお子さんがいるご家族で、一緒に雪玉をぶつけて遊んだりして、僕もとても楽しかったです。お母さんも、普段は家事と子育てでたいへんだけど、今日はすっごく楽しいと言ってくれて…。
イベント後、番組にメッセージをくれたんですよ。「子供たちが、『スキーもスノーボードも楽しかったけど、あの大きいお兄ちゃんとまた遊びたい!』と言っていた」と。スキー場って、雪遊びをするだけでもすっごく楽しいんですよね。[竹川]いま、スキー場は絶賛進化中!スキーやスノーボードを始めていない未就園児でも、そりや雪遊びのほか、様々なアクティビティが楽しめる“雪の遊園地”のような場所になっているんです。
「スキーは子供が小学校に上がったら」と考えている親御さんが多いと思いますが、もっと気軽にスキー場に来てほしいですね。
もうひとつ、スノーリゾートには大きな魅力があるんです。それは、家族の絆を深められるレジャーだということ。
わたしのまわりで取ったデータですが、子供が小さいときにスキー旅行をしていた家族は、中・高校生になっても、一緒にスキーを楽しんでいる確率が高いんですよね。親と一緒を恥ずかしがるお年頃のはずなのに。
[龍口]僕は中学校のスキー合宿ではじめてスキーをしたんですが、家族旅行でスキーをしていた同級生は最初から上手で、めちゃくちゃカッコよく見えたのを覚えています。
合宿の翌年、中3で今度は男5人でスキーのバスツアーに参加したんですが、5人のうち3人が小学校のときから親とスキー旅行をしている家庭で、彼らは合宿で覚えたスキーじゃなくてスノーボートをやっていたんです。
ウェアも自分のものを持っていて、ニット帽や小物もなんだかすごくキマっていた。あぁ、俺もスキー旅行の経験があったらよかったなぁと思いましたね。[竹川]はじめてのスキーは中学校の合宿だったんですね。
[龍口]そうなんです。男子校で、1週間のスキー合宿がありました。初日はまったくできなかったんですが、夜、ボーゲンで滑っている夢を見たんです。すると、翌日、不思議とできるようになっていた。
14歳にして、改めて、新たなことをできるようになるうれしさを感じたことを覚えています。
[竹川]スキー&スノーボードって、あまり運動に長けていない子がすごくうまく滑ったりしますよね。
[龍口]そう、そう!球技が苦手、というヤツがすごくうまくてカッコよかったり。そこがすごく素敵だなって思います。スキーって身をまかせて、自然と対話するようなところがあるので、余計なことをしてかえって転んだりする。奥が深いですよね。
僕は最近、スノーボードをやる機会のほうが多かったんですが、これからスキーを練習し直して、もっと極めたいですね。まずは颯爽と滑ってきて、サッとカッコよく止まれるようになりたい(笑)
[竹川]たしかに、上級者はどんなにスピードが出ていてもカッコよく止まりますよね。
[龍口]それから、スキー場ではみんなレストハウスに行くとき、雪に板をさしてストックをかけておきますよね。あれを見ると西部劇の、店の前に馬をつないでおくシーンを思い出してワクワクするんです。
スキー場って、日本国内なのに、違う文化圏に来たような感じを味わえる場所だと思います。 -
スキー場に行ってみんなで遊ぼう!
[龍口]上越国際スキー場で、ホテルに泊まったときに思ったんですが、スキー場って夜もとてもいいですよね。雪が音を吸収して、しんと静まっているなか、たくさんの人がひとつの建物のなかに集まって、大きな家族のような集合体になっているというか…。
雪に囲まれているから、ちょっとでかけるってこともできないし、隔離されているようで、家族はもちろんですが、居合わせた人ともひとつ屋根の下って感じで親密になりやすい。
[竹川]その感覚、すごくよくわかります。
[龍口]「ハイスクールミュージカル」というアメリカのテレビ映画のオープニングで、年末のスキー場に様々な家族が集まっているシーンがあるんです。
若者たちは若者たちだけでナイトパーティをしていて、主人公はある女の子に出会う。それで新学期に学校に行ったら、その女の子が転校生としてやってきて…というストーリー。あれってスキー場だったから、成り立っていたのかもしれませんね。
[竹川]日本でも、ペンションなどではゲスト同士の距離が近いですから、そこで子供たちが仲良くなるっていうのはよく聞きますね。
[龍口]そういう経験、子供は絶対うれしいですよね。
[竹川]スキー旅行って、スクールに参加したり、キッズパークで遊んだり、子供だけになる時間が結構あるので、普通の旅行より子供たち同士で仲良くなることが多いのかもしれません。[龍口]最初から「スキー&スノーボードやろうぜ」っていうより、「スキー場に行ってみんなで遊ぼうぜ!」、だったら、もっと間口も広がるかもしれませんね。僕もスキー場でやる雪合戦、大好きです!
[竹川]じつはわたし、モーグル選手の上村愛子さんと一緒に10年以上、全国のスキー場で「家族対抗!雪上運動会」をやっているんです。
雪の上でビーチフラッグならぬスノーフラッグをしたり、玉入れをしたり、綱引きをしたり…。スキー場で開催しているところも結構ありますよ。
[龍口]雪上運動会!いいですね。僕、応援団長やりますよ!
今年はやっとコロナが終息したので、神奈川はもちろん、日本中をもっとドカーンと「そうだよね、もっと遊びに行かなきゃだよね!」という気分にさせていきたいと思っているんです。
スキー場で老若男女が集まれるイベントをやって、みんなで楽しく過ごせる時間を提供するのもいいですよね。昼間は雪上運動会で思いきり盛り上がって、夜はちょっと大人っぽく、クラブみたいな雰囲気で、音楽をかけて踊ったり、子供もDJ体験をしたりして…。
バーやクラブに行くにはまだ早い年齢の子が、雰囲気だけでも味わえるような空間があるといいですね。う~ん、考えているだけでもワクワクしてきました!
[竹川]実現できそうじゃないですか?ぜひ、今後いろんなイベントを企画して、スキー業界を盛り上げていきましょう! -
【プロフィール】
■龍口健太郎さん
「誰かを応援すること」を事業とする令和応援団の代表。東京六大学応援団連盟の元連盟委員長で、法政大学応援団出身。FMヨコハマ「Kiss & Ride」の月・火曜日リポーター。応援に特化したスポーツMC、DJとしても活動中。
■ハピスノ編集長 竹川紀人
ファミリースキー関連メディアのディレクターをしてはや15年余り。現在、「ハピスノ」編集長のほか、「tenki.jp」や「トラベルjp」のスキー場関連情報のディレクターも兼務。ファミリー対象の雪上イベントも多数主催。2児の父。